漫画やイラストを描く人の必需品のペンは「ミリペン」です。ピグマ・ピグメントライナー・コピックなどの有名の製図ペンメーカーの特徴やペン先のサイズ、値段などを表でまとめました! どんなペンを使ったらよいかお悩みの方の参考になればうれしいです。
ミリペンとは?
ペン先の太さがミリ単位の線幅のペンのことです。一般的に、漫画やイラストを描いたり、製図を書くときに使用します。
ミリペンの他にも、ドローイングペン・イラストペン・グラフィックペン・製図ペンなどたくさんの呼び名がありますが、ミリペンと同じペンを指す場合がほとんどです。
特徴は、ペン先がフェルトかプラスチック製でできていて、0.03mmの極細のペン先から1.2mmの太いペン先までサイズはさまざま。0.1mm単位で太さのバリエーションが豊富にあります。
8種類のミリペンの特徴を比較
今回は8種類のミリペンのぞれぞれの特徴をご紹介します!
書いてみるとこんな感じです
サイズは違いますが全部書いてみるとこんな感じです。ペンの並び順と同じで、上から
- ドローイングペン
- ピグマグラフィック
- メモリーシステムミレニアム
- ピグメントライナー
- ティッキーグラフィック
- コピックマルチライナー(黒)
- コピックマルチライナー(グレー)
- コピックマルチライナー(セピア)
それでは1本1本詳しい特徴をご紹介します。
ドローイングペン
1本目はPAILOTの「ドローイングペン」。顔料インキを使っているので、耐水性・耐光性が良いです。他のミリペンに比べて黒のインクが薄い印象。 写真は0.1mmですが、先が細いので力を入れて書くとペン先が潰れるので注意が必要です。
ドローイングペンの特徴
- 水性と油性の2種類(水性は乾くと耐水性になる)
- 水性と油性のペン幅は6種類
- 水性はインクの色は3種類(ブラック・レッド・ブルー)
ピグマグラフィック
2本目はサクラクレパスの「ピグマグラフィック」。ピグマ(PIGMA)の愛称で親しまれているミリペンです。顔料インキを使用しているのでインクが乾けば耐水性。ペン先が丸いので、使っていて先が潰れにくいです。
ピグマグラフィックの特徴
- ユーザーさんが多く人気のミリペン
- ピグマシリーズは13種類
- ペン幅は11種類(0.05mm~0.8mm)
- ミリペンのカラーは4色(くろ・あか・あお・みどり)
メモリーシステムミレニアム
3本目は呉竹の「メモリーシステムミレニアム」。海外のペンメーカのようなデザインですが、呉竹のZIG(ジグ)シリーズの1つ。漫画やイラストよりはスクラップブッキングで使う人が多いペンです。硬い書き心地で少し書いていて擦れる印象です。
メモリーシステムミレニアムの特徴
- 文房具コーナーではなかなか売っていない
- ペン先は2種類(0.3mmと0.5mm)
- カラーは黒1色のみ
ピグメントライナー
4本目はSTAEDTLERの「ピグメントライナー」。ステッドラーはドイツの人気文具メーカーです。ピグメントライナーは水性顔料系インクで耐水性・耐光性に優れています。18時間キャップオフという機能があり、キャップの閉め忘れていてもペン先がほとんど乾かないのが特徴。
ピグメントライナーの特徴
- ペンのふたの閉め忘れに強い
- ペン幅は12種類(0.05mm~1.2mm)
- カラーは黒1色のみ
ティッキーグラフィック
5本目はrotringの「ティッキーグラフィック」。ドイツ生まれの筆記具ブランド「ロットリング」の製図用ペン。「ロットリング」は値段が3000円前後する高級の製図用ペンで、インクを交換して使えます。「ティッキーグラフィック」は使い捨てタイプの製図ペンです。しっかりと安定した書き味が特徴です。
ティッキーグラフィックの特徴
- 値段は高いがしっかり書ける
- ペン幅は8種類(0.1mm~0.8mm)
- カラーは黒1色のみ
コピックマルチライナー(黒)
6本目は.Tooの「コピックマルチライナー(黒)」。コピックのメーカーTooが作ったコピックと相性の良いミリペンです。他のメーカーよりも超極細の0.03mmというペン先があります。
もう1種類「コピックマルチライナーSP」というシリーズがありますが、こちらはペン先とカートリッジが交換できるタイプです。
コピックマルチライナーの特徴
- コピックと相性が良い
- ペン幅は9種類(0.03mm~1.0mm)
- カラーは9色
コピックマルチライナー(グレー)
7本目は.Tooの「コピックマルチライナー(グレー)」。写真ははコピックマルチライナーのウォームグレー。グレーの色味は2種類あり若干色合いが変わります。
コピックマルチライナーの特徴(グレー)
- コピックマルチライナーのグレーは2色
- クールグレー(シルバーのようなグレー)
- ウォームグレー(ちょっと赤みがある)
- ペン幅は5種類(0.03mm~0.5mm)
コピックマルチライナー(セピア)
8本目は.Tooの「コピックマルチライナー(セピア)」。写真ははコピックマルチライナーのセピア。茶色系の色合いは2種類あり、若干色味が変わります。
コピックマルチライナー(セピア)の特徴
- コピックマルチライナーの茶色は2色
- セピア(薄い赤みのある茶色)
- ブラウン(濃い茶色)
- ペン幅は5種類(0.03mm~0.5mm)
ミリペンのサイズ比較表
ペンの名前 | ドローイング | ピグマ | メモリー | ピグメント | ティッキー | コピック(黒) | コピック(グレー) | コピック(セピア) |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
0.03mm | × | × | × | × | × | ○ | ○ | ○ |
0.05mm | ○ | ○ | × | ○ | × | ○ | ○ | ○ |
0.1mm | ○ | ○ | × | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ |
0.2mm | ○ | ○ | × | ○ | ○ | × | × | × |
0.3mm | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ |
0.4mm | × | ○ | × | ○ | ○ | × | × | × |
0.5mm | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ |
0.6mm | × | × | × | ○ | ○ | × | × | × |
0.7mm | × | × | × | ○ | ○ | × | × | × |
0.8mm | ○ | ○ | × | ○ | ○ | ○ | × | × |
0.9mm | × | × | × | ○ | × | × | × | × |
1.0mm | × | ○ | × | ○ | × | ○ | × | × |
1.2mm | × | × | × | ○ | × | × | × | × |
筆 | × | ○ | × | × | × | ○ | × | ○ |
分かりづらいのでそれぞれのミリペンにどのサイズがあるかまとめてみました。ピグメントライナーが一番サイズが豊富です。
[aside type=”normal”]※スマフォの方は左右でスクロールできます。[/aside]
ミリペンの価格比較表
ペンの名前 | 値段 |
---|---|
ドローイングペン | 150円(税別) |
ピグマグラフィック | 200円(税別) |
メモリーシステムミレニアム | 150円(税別) |
ピグメントライナー | 280円(税別) |
ティッキーグラフィック | 450円(税別) |
コピックマルチライナー(黒) | 200円(税別) |
コピックマルチライナー(グレー) | 200円(税別) |
コピックマルチライナー(セピア) | 200円(税別) |
公式HPでそれぞれ値段を確認しました。Amazonや画材屋さんでは値段が違うと思いますが、基準はこんな感じです。
ドローイングペンが入手しやすさとコスパが一番良さそうです。
(※値段は2015年12月のものです。)
ミリペン選びのフムフムポイント
- ペンのサイズで選ぶ
- 値段の手ごろさ
- 画材との相性
ミリペンや製図ペンを選ぶときは、太さのサイズや使い続けていくときの値段の手ごろさで選ぶのがポイントです。あとはカラーにしたり、色を付けるときに画材との相性もポイントになってきます。
▼まず使ってみたいという方は、コピックマルチライナーセットが使いやすくてよいかなと思います。
あとは、1本買ってご自分のお持ちの画材や紙と相性を試して使うのがおすすめです!
▼コピックとミリペンの相性を比較しました!
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