2016年12月13日(火) ~ 17日(土)までの5日間、東京の有楽町にある東京交通会館で「紙わざ大賞」の受賞作品が一同に会した「紙わざ展26」が開催されました。アイディア満載の、まさに“神業”な作品がずらり。
「紙わざ大賞」とは?
「紙わざ大賞」は、特種東海製紙株式会社が主催するペーパーアートのコンペティションです。テーマは「紙」を使って、自由な発想で創作すること。紙が使用された作品であれば、使い方が自由なのが特徴です。今年は、なんと500点を越える応募がありました。
あれも紙…これも紙…!?
有楽町の東京交通会館では、「紙わざ大賞」に入賞した約70点の作品が展示された「紙わざ展26」が開催されました。
会場の入り口には、今年の紙わざ大賞の準大賞に輝いた「透明魚」が展示されています。美濃和紙にエナメルをしみこませて作られた美しい半透明の魚です。ソーラー振り子が搭載されているので、ゆらゆらと動いてお客様をお出迎え。
めざましテレビで紹介された作品も
次に見えるのは、本を使った「ブックフォールディング」という作品。伝統的な折り紙の技法で、紙を切らずに折る技術が使われています。文字が飛び出て見えるので、思わず目を見張ります。
こちらの作品はハサミを一切使用されていないと聞いてびっくり! この作品はテレビ番組の「めざましテレビ」でも紹介されました。
繊細さが際立つ平面作品
この作品展は“応募作品の形態が自由”なのが特徴です。ついつい立体に目が行きがちですが、もちろん平面作品も凄いんです! こちらはペーパークラフトでおなじみの「ペーパークイリング」という技法を使った作品。
ペーパークイリング(Paper Quilling)は、細長い紙をクルクル丸めて、パーツを組み合わせて形を作っていく技法です。西洋でよく使われますが、こちらは“和”の繊細さが盛り込まれた作品になっています。よく見ると紙の種類もタント紙やレザックなど色々な紙が使用されていてうっとり。
たくさんの賞も見どころ!
「紙わざ大賞」は大賞と準大賞に各1名ずつが選ばれますが、他にもたくさんの賞があるのが見どころです。こちらは、特種東海製紙賞に輝いた「鍬形珈琲」という作品。コーヒー豆が、クワガタに変化しつつ…コーヒー液になるというトリッキーな作品です。
賞は他にも、王子エフテックス賞、新生紙パルプ商事賞、竹尾賞、平和紙業賞、Pam賞…など様々あり、紙好きの方にはたまらない賞がずらり。
1つ1つがとにかく面白い!
すべて「紙」がテーマなんですが、こんなに表現の幅が広いんだ…と見ていて紙の魅力に引き込まれます。こちらは写真と立体が組み合わせて作られた作品です。左半分は凹凸の凹になっていて、中がくぼんだり、入ったり。右半分は凸になっているので作品が飛び出して見えます。
これ紙で出来てるの!?
素材感を楽しめる作品も多数展示されています。こちらの作品は「木だ…!」と思ってみていたら、まさかの紙。
このボールやアルミ、錆の表現も全部「紙」でできていて、技術力と表現の豊かさに驚きです。
「紙わざ大賞26」のフムフムポイント
紙の可能性がスゴイ!!
WEBページで過去の作品は毎年チェックしていたんですが、展示会で見てびっくり! 「これ紙で出来てるの!?」と思う作品がずらり。やはり、実物を見ると存在感が凄いです。紙の繊細さを生かした作品や、紙が折り重なる厚みや重みなど…表現の幅にすっかり魅了されてしまいました。
「紙わざ大賞入賞作品展」詳細
「紙わざ大賞26」
- 公式サイト:http://www.tt-paper.co.jp/pam/kamiwaza/
- 会期 : 2016年12月13日(火) ~ 17日(土)
- 会場 : 東京交通会館 2Fギャラリー【入場無料】
コメント